ブロードバンドルータは、家庭内LANを構築する時に大変便利なネットワーク機器です。
ブロードバンドルータを1台用意するだけで、簡単に家庭内LANが構築できます。
では一体、ブロードバンドルータとは、どのような機器なのでしょうか?
簡単に説明したいと思います。
ブロードバンドルータとは、FTTH(光接続)やADSLなどのブロードバンド回線利用環境に適した、小規模ネットワーク向けのルータです。
一般家庭向けの製品が数多く販売されており、低価格ながらも豊富な機能を備えています。
家庭内LAN構築には最適なネットワーク機器です。
大きな特徴は、アドレス変換(NAPT)機能により、複数台のパソコンでインターネット接続環境を共有できることです。
利用しているプロバイダに特別な制限事項が無ければ、家庭内にある複数台のパソコンで同時にインターネットを利用できます。
ブロードバンドルータの主な機能と導入メリットについて、簡単に説明します。
ブロードバンドルータを使用することで、1つのインターネット接続回線を複数台のパソコンで共有できます。
家庭内LAN側に接続されている複数台のパソコンが、同時にインターネットを利用できるようになります。
このようなことができるのは、ブロードバンドルータにアドレス変換(NAPT)機能が備わっているからです。
ブロードバンドルータを使用することで、1つしか割り当てられないグローバルIPアドレスを最大限に活用できます。
※グローバルIPアドレス:インターネット上で一意に識別可能なIPアドレス
ブロードバンドルータを使用した環境では、インターネットに直接接続される機器がブロードバンドルータ1台のみとなります。
家庭内LAN側に、どのような機器が何台接続されているかは問題となりません。
ブロードバンドルータを使用すると、パソコンを直接インターネットに接続するのに比べて、セキュリティが向上します。
先に述べたアドレス変換機能や、パケットフィルタリング機能によって、インターネット側からの一方的なアクセスを遮断できるからです。
ネットワークを介して広がるウィルスなどの対策にもなります。
家庭内LANで使用する、ローカルIPアドレスなどのネットワーク設定を、ブロードバンドルータで一括管理することができます。
パソコンには、「IPアドレスを自動的に取得する」と設定しておくだけで、ネットワークに接続できるようになります。
※ローカルIPアドレス:LAN内で使用するIPアドレス
ブロードバンドルータには、このページで紹介した他にも様々な機能があります。
使用環境や用途に合わせて、設定を細かく変更することも可能です。
ブロードバンドルータの機能を正しく使いこなせれば、家庭内LANの活用方法は広がっていくと思います。