ブロードバンドルータを使用すると、パソコンには、ブロードバンドルータから自動的にIPアドレスなどが割当てられるようになります。
面倒なネットワーク設定が自動化されるので、とても便利です。
このようなことができるのは、ブロードバンドルータがDHCPサーバ機能を備えているからです。
ブロードバンドルータのDHCPサーバ機能について、簡単に説明します。
DHCPとは、Dynamic Host Configuration Protocolの略で、簡単に言うと、パソコンがプラグアンドプレイでネットワークを利用できるようにするための仕組みです。
ネットワークに接続されたパソコンは、DHCPサーバにネットワークの設定を要求し、DHCPサーバは予め用意されているネットワークの設定をパソコンに通知します。
パソコンは通知された設定を自身に反映させることによって、ネットワークへ接続できるようになります。
ブロードバンドルータにはDHCPサーバ機能があり、初期状態からDHCPサーバとして機能するように設定されてあります。
通常、パソコン側の設定は、初期状態でDHCPを使用する設定になっているので、変更の必要はありません。
上図のように設定されていると、パソコンのIPアドレスなどは、DHCPサーバ(ブロードバンドルータ)から割当てられます。
DHCPを使用する場合、ネットワークの設定は、DHCPサーバで一括管理されることになります。
ブロードバンドルータ使用環境では、DHCPサーバとなるブロードバンドルータが、割当てに必要な設定情報を管理しています。
通常は、初期設定のままで問題ありませんが、パソコンに割り当てる設定を変更することも可能です。
ブロードバンドルータのDHCPサーバ設定は、以下のようにして変更できます。
説明に使用するブロードバンドルータは、「BUFFALO WHR-AMPG」です。
まず、付属のツールなど利用して、ブロードバンドルータの設定画面を呼び出します。
AirStation設定ツールの場合は、設定を行うブロードバンドルータを選択して、「WEB設定」をクリックします。
※ブラウザのアドレス欄に「http://192.168.11.1/」(ブロードバンドルータのLAN側IPアドレス)と入力しても設定画面を呼び出せます。
認証画面が表示されるので、ユーザー名に「root」と入力し、「OK」をクリックします。
設定のTOP画面が表示されるので、「WAN/LAN」をクリックします。
WANの設定画面が表示されるので、「LAN」をクリックし、LAN設定の画面を表示させます。
LANの設定画面が表示されます。
DHCPサーバの設定項目があるので、変更内容を入力し、最後に設定ボタンをクリックします。
DHCPサーバの設定では、上図以外にも、リース期間や通知する設定内容を細かく変更できます。
拡張設定部分の「表示する」をチェックすると、詳細な設定を行えます。
内容を変更したら、最後に設定ボタンをクリックすることを忘れないように注意しましょう。
以上で、ブロードバンドルータのDHCPサーバ機能に関する説明は終わりです。
家庭内LANのIPアドレスを考える上で、DHCPの知識が必要になることもあると思います。
このページの内容が少しでも参考になればと思います。