家庭内LANを構築するためには、何らかの方法で機器同士が通信できるようにしなければなりません。
家庭内LANで使用できる通信方法には、いくつかの種類があります。
それぞれの通信方法について簡単に説明します。
家庭内LANで使える代表的な通信方法は3つあります。
○ イーサネット(有線LAN)
○ 無線LAN
○ PLC(電力線通信)
これらの通信方法は、どれか一つだけを選択する必要は無く、複数の通信方法を組み合わせて家庭内LANを構築することができます。
自分の環境に合わせて選択するとよいでしょう。
LAN=イーサネット(Ethernet)と思われている方が沢山いるように、LANの代表的な通信方法です。
LANケーブルで機器同士を接続して通信を行います。
設定もほとんど必要ないため、簡単にLANを構築できます。
イーサネットの特徴は以下のような点です。
○ LANケーブルを接続するだけで簡単に利用できる。
○ ほとんどのネットワーク機器・パソコンに標準で装備されている。
○ 比較的安定した通信が行える。
● LANケーブルの引き回しが必要。
無線LANは、機器同士が電波を使って通信を行います。
配線の必要が無く、必要な機器を購入するだけで利用できるため、人気があります。
以前に比べると導入も簡単になり、家庭への普及が急速に広がりました。
無線LANの特徴は以下のような点です。
○ ケーブルの引き回しが不要
● ノイズや電波干渉によって通信が不安定になることがある(環境によっては繋がらない)
△ セキュリティの設定を正しく行う必要がある(現在は自動設定できる機器が多い)
PLCとは、Power Line Communicationのことで、電気配線を使って通信を行う方法です。
PLCモデム(アダプタ)をコンセントに接続し、コンセント−コンセント間で通信を行います。
LANケーブルの引き回しが難しい区間や、無線LANの電波が届かないエリアなどを、既存の電気配線を使って接続できます。
PLCの特徴は以下のような点です。
○ 既存の電気配線でイーサネットや無線LANを補うことができる
● ノイズやコンセントに繋がっている他の製品の影響で速度が低下することがある。
△ 規格が複数あり、今後どうなるかは流動的(現在はHD-PLCが主流)
家庭内LANの構築で利用できる3つの通信方法を紹介しました。
3つの中で人気があるのは無線LANです。
配線不要で手軽に導入できることが最大の理由だと思います。
設定もそれほど難しくはありません。
今後しばらくは、この傾向が続くと思います。