プリントサーバ
プリントサーバは、LAN接続機能の無いプリンタをLANへ直接接続するための機器です。
プリンタをLANへ直接接続するため、LAN内のどのパソコンからでも、他のパソコンを経由せず印刷できるようになります。
プリントサーバの使い方
プリントサーバの使い方について簡単に説明します。
家庭用に販売されているプリンタには、LAN接続機能が無い製品も多く、その場合、プリンタを共有するためには、プリンタが接続されているパソコンで共有設定を行います。
プリンタの共有設定を行うと、LAN内のどのパソコンからもプリンタを使用することができるようになります。
しかし、このような環境では、プリンタが接続されているパソコンが起動していないと、他のパソコンから印刷することができません。
プリントサーバを使用すると、このような状況は無くなります。
プリンタはLANへ直接接続されることになるので、他のパソコンの状況に関係なく印刷することができます。
このように、プリントサーバを使用すると、印刷のためだけに他のパソコンを起動する必要が無くなります。
※印刷する時はプリンタとプリントサーバの電源が入っていなければなりません。
以上のように、プリントサーバとは、プリンタにLAN接続機能を付け加える製品と考えてよいでしょう。
プリントサーバ購入時の確認ポイント
プリントサーバを購入する際の確認ポイントについて簡単にまとめてみます。
プリンタ側に接続するインタフェース（USB/パラレル）
プリントサーバは、一方をLANへ接続し、もう一方をプリンタへ接続して使用します。
プリンタへ接続する側のインタフェースは、接続するプリンタに合ったものでなければなりません。
プリンタの接続方式は、大きく分けるとUSB接続とパラレル接続があり、プリントサーバは、製品によって対応している接続タイプが決まっています。
現在は、USB接続に対応しているプリンタが一般的だと思いますが、古いプリンタなどではパラレル接続しかできないものもあります。
プリンタの接続方式に合ったプリントサーバを購入しなければなりませんので、予めプリンタの接続方式を確認しておきましょう。
LANへの接続方式（有線LAN/無線LAN）
プリントサーバには、LANへの接続方式として、LANケーブルを使用して有線で接続するタイプと、無線LANで接続するタイプがあります。
無線LAN接続タイプを購入する場合は、ブロードバンドルータなど、プリントサーバを接続するネットワーク機器が無線LANに対応しているか確認しておきましょう。
また、無線LANのどの規格に対応しているか（11gなど）も確認し、双方が同じ規格をサポートしていることを確認しましょう。
有線接続タイプの場合は、自動的に適切な規格で接続されるので問題ないと思いますが、イーサネットのどの規格に対応しているか（100BASE-TXなど）を確認しておくとよいでしょう。
双方向通信への対応
パソコンからプリンタを使用して印刷する時は、基本的にパソコン→プリンタという単方向の通信だけになります。
プリンタの印刷機能だけを使用する場合は、単方向の通信にのみ対応しているプリントサーバでも構いません。
プリンタがスキャナ機能なども備えた複合機で、パソコンからスキャナ機能を利用する場合や、パソコンでプリンタのインク残量情報を取得する場合は、プリンタ→パソコンという方向の通信も必要になります。
この場合は双方向の通信に対応しているプリントサーバが必要になります。
双方向通信対応のプリントサーバでも、サポートしている機能や、動作確認されているプリンタの機種などは製品によって異なります。
プリンタの機種によっては、上手く動作しない可能性もあるので、事前に確認しておいたほうがよいでしょう。
対応しているOS
プリントサーバが対応しているOS（Windowsのバージョンなど）を確認しておきましょう。
特に、パソコンで使用しているOSが比較的新しい場合は、機能の制限や、追加が必要となるソフトなどについて確認しておくとよいでしょう。
以上でプリントサーバの説明は終わりです。
複数のパソコンから1台のプリンタで印刷することが多い環境では便利な製品だと思います。
最近は、単なるプリントサーバではなく、ホームサーバとして他の機能も備えた製品が増えてきています。
