Windows Vistaでは、パソコンを接続するネットワークの種類により、セキュリティなどの設定を切り替える機能が加わりました。
ネットワークの場所の種類と設定方法について簡単に説明します。
ネットワークの場所の種類とは、Windows Vistaで新たに加わった、パソコンを接続するネットワークについての設定です。
ノートパソコンなどの持ち運びができるパソコンは、いつも同じネットワークに接続しているとは限りません。
普段は、家庭内LANに接続して使用しているノートパソコンを、外出先の公衆無線ネットワークに接続して使用する場合もあると思います。
家庭内LANは、限られたパソコンだけが接続している、比較的安全なネットワークですが、公衆無線ネットワークは、不特定多数の人が利用するネットワークなので、自己防衛のためには強固なセキュリティ設定が必要となります。
異なる種類のネットワークに接続するパソコンを、いつも同じセキュリティ設定で運用していると、不正なアクセスの危険にさらされたり、逆に、使いたい機能が使えなくったりなど、不都合が生じる可能性があります。
このような問題を解決するために加わったのが、ネットワークの場所の種類という設定です。
接続するネットワークによって、セキュリティに関わる設定を変更することができます。
家庭向けのエディションでは、以下の2つのネットワークの種類を切り替えて使用することができます。
パブリック | インターネットへの直接接続や公衆無線サービスへの接続などで使用 | ネットワーク探索 オフ |
---|---|---|
プライベート | 家庭内LANへの接続などで使用 | ネットワーク探索 オン |
以上が、ネットワークの場所の種類の概要です。
少し分かりにくい説明だったかもしれませんが、簡単に言うと、セキュリティ設定の高低を、簡単な操作で切り替える機能が追加されたということです。
プライベートに設定している時よりも、パブリックに設定している時の方が、セキュリティの設定は強固になります。
家庭内LANへ接続して使用する時は、プライベートに設定しておくとよいでしょう。
Windows Vistaでネットワークの場所の種類を設定するには、以下の手順で操作を行います。
はじめに、コントロールパネルを表示させます。
「スタートボタン」−「コントロールパネル」の順にクリックします。
コントロールパネルが表示されたら、「ネットワークとインターネット」をクリックします。
ネットワークとインターネットの画面が表示されるので、その中にある「ネットワークと共有センター」をクリックします。
ネットワークと共有センターの画面が表示されます。
画面の中ほどに、現在設定されているネットワークの場所の種類が表示されます。
変更する場合は「カスタマイズ」をクリックします。
ネットワークの場所の設定画面が表示されるので、場所の種類を選択し、「次へ」をクリックします。
※「続行するにはあなたの許可が必要です」という画面が表示される場合は、「続行」をクリックします。
※この例ではプライベートを選択します。
設定完了画面が表示されるので、「閉じる」をクリックします。
ネットワークと共有センターの画面に戻るので、ネットワークの場所の種類が変更されていることを確認します。
確認が終わったら「×」ボタンで画面を閉じます。
以上でネットワークの場所の種類の設定は終わりです。
上記の手順で何度でも設定を変更できます。
接続するネットワークに対して適切な設定を選択するようにしましょう。
家庭内LANでファイルやプリンタの共有を行う場合は、上記の例と同じようにプライベートに設定しておくとよいでしょう。